定本・武田信玄・21世紀の戦国大名論/戦国大名武田氏の膨大な先行研究を整理し新たな論点を尊き出した総勢15名の研究者による書き下し論集

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定本・武田信玄・21世紀の戦国大名論/戦国大名武田氏の膨大な先行研究を整理し新たな論点を尊き出した総勢15名の研究者による書き下し論集

2002年 356P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

序 章 武田氏研究の射程
―文献史学と考古学、そして社会史―
萩原三雄
近年の武田氏研究の軌跡 戦国大名甲斐武田氏に関する研究は近年ますます活発化し、精緻をきわめつつある。とくに、県史編纂事業に伴う
資史料の調査や発足十五年を迎えた武田氏研究会の活動が充実し、多くの論文が世に送り出されている。本章では、そ
れらの研究の足跡を追いながら、今日の学問的転換期にあたり武田氏研究はいかにあるべきか、二、三の課題を探る ことにしたい。

最近の武田氏研究の動向については、文献史を中心に丁寧な分析を加えた秋山敬の論文があるので詳述は避けるが、
序章武田氏研究の射程も冒頭で述べているように、武田氏研究といえば信虎、信玄、勝頼の武田三代の戦国期の時期の研究は低迷し、ごく限られたものとなっている。それは、史料的な制約に負うところもたしかに大きいので あるが、それ以上に、武田氏研究をめざす論者らの問題関心が戦国期に集まりすぎている点にあった。

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